韓国の初代大統領は 李承晩氏だった。彼は85歳で4度目の大統領選挙に出る。無茶苦茶な選挙干渉をし、全国に怒りのデモを招く。彼は当選しても、就任できない。腹心の副大統領は自殺する。結局米国に逃亡し、ハワイのオアフ島のハワイカイに住み、余生を送る。ハワイカイは良い住宅地である。私はハワイカイの友人宅を、良く訪ねたのを思い出す。李承晩氏の関係で、韓国の大統領の晩年に興味があったが、多くは監獄に入るとか、自殺するとか、甚だ不幸な運命をたどっている。こういう国は、世界中で韓国だけではないか。直前の大統領も、懲役25年を求刑され、収監されている。韓国外の世界のどこの国で、大統領がそのような運命をたどるだろうか。残念ながら、極めて異常な国が隣にいる、そういう事のようである。
立憲民主党の代表は枝野さんだが、マスコミの報道によると、安倍首相を「うそつきだ」ときびしく非難しているようである。 私は枝野さんに、鮮明な記憶を持っている。それは福島の原発事故の際のことである。たしか枝野さんが官房長官だったと思うが、(民主党政権で菅さんが首相だった)、福島の原発の事故につき、たびたび記者会見で説明していた。
枝野さんは、 原子炉の炉心の状況について、「炉心の部分的損傷の可能性がある」と、繰り返し説明していた。 その説明を聞きながら、「何を言ってるのだろう、とんでもない、炉心のメルトダウンがとうに起こっているよ」と、家人につぶやいたことであった。 おそらく枝野氏、また当時の政府は、国民にパニックを起こさせまいとして、このような発言、事故を軽く報じる発言をしたのだろう。それは理解できるが、「うその説明」には変わりなかった、と思っている。そういう意味では、枝野さんは、うそつきと言われても仕方がない。
新聞の前身は、江戸時代の瓦版である。大変だ、大変だ、と言ってふれ回れば、瓦版が売れる。今のマスコミの人たちも、政府を強く批判すれば、つまり大変だ、怪しからん、と批判すれば、新聞が売れる、と信じている人達がいる。ある新聞社の幹部は、新聞は野党でなければだめだ、と断言する。民主党がかって政権を取ったときの思い出として、ある記者の回顧だが、「これまで民主党を応援してきたが、政権をにぎったのだから、これからは批判に回ります」と言って、民主党で新任の仙石官房長官から、凄い顔でにらまれた、そういう記事があった。つまらぬ話である。早く言えば金のために、記事を書く。振り回される国民は、たまらない。
その新聞の別の幹部の回顧談だが、「戦前はもっぱら軍部を応援し、財閥、重臣たちの攻撃をしていた」と言う。軍部が結局日本をほろぼし、廃墟にしてしまったのだが、その片棒を担いだ大部分の新聞の罪は大きい。そういう記事を、ナイーブな国民大衆は信じたのだから、たまらない。振り返ってみれば、昭和天皇をはじめとする、穏健思想で国際派の重臣の方々が、一番正しかった、それは明らかであろう。