食生活の実態 (これで大丈夫だろうか) 改訂

 日本人の食生活、それは大変大きな問題ですが、そのごく一部を垣間見て、ここに述べようと思います。一つは、女子大生の食事調査の結果です。今一つは、幼児の食生活に関する大規模調査の結果です。日本でもまれな数千人の全数調査でした。

 

 最初の女子大生の食事調査ですが、NPO研究会の一人、廣畑一代は、最近まで、ある女子大の文系1年生を対象に、「ヘルシーダイエット」という科目を担当していました。科目名から、健康的に痩せられる食事方法を学習するのかな?と期待して履修した学生さんもかなりあったようです。英語の’ダイエット’には、2つの意味があって、本来の意味は「食事」です。 もう一つの特殊な意味が、痩せるための食事です。科目の目標はもちろん、本来の意味での「食事」で、健康的な食生活について学ぶコースでした。

 最初の数週間は、受講生が自分の食生活を把握できるように、毎週決められたある日の24時間に飲食したものをすべて書いて、レポートにして提出してもらいました。立派な食生活から、「これでよく生きているな~」と思うレポートまでありました。まとめてみたのが下記の報告です。数年後に、多分10年以内には、次の世代の母親になる若い女性たち、その中にヒドイ食生活をしている人が多いのは問題です。どうしたら良いか、ご一緒に考えてみませんか?

 

イラストは、ある女子学生のある一日の食事記録です。  

  朝食:家族3人:ゆで卵、牛乳、コーヒー。  

  昼食:家族2人:焼き肉弁当、麦茶。 

  夕食:家族4人:うな重、サラダ、ヤクルト、麦茶。  

 食事内容はよくあるパターンかも知れません?

 

 良い食生活は、多種類の食品を食べるのが基本だが、野菜や果物はほとんどない !!  食事を家で作らない。できあいを買って食べる。そういう家庭が一般に増えている。 これで国民の健康は、大丈夫でしょうかね???

女子大生の食生活の実態
jyosidaisei.pdf
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幼児の食生活など生活習慣に関する大規模調査

 

久留米市は、幼児期の食育推進の基礎資料を得るため、2004年に、さらに6年後の2010年に、同市内の幼稚園・保育園に通園する3~5歳児全員(それぞれ約7,000人、約8,000人)を対象に、「健康と食生活に関するアンケート調査」を実施されました。当時、久留米信愛女学院短大健康栄養学科に勤め、同市の食育推進委員の1人であった私(廣畑一代)は、同僚とともに、これらの調査に協力しました。

 

今回、久留米市のご了解を得て、2010年度調査報告書の概要版を「幼児の食生活の実態」として載せています。2004年度調査との比較もありますのでご覧下さい。ご参考になれば幸いです

 

2010概要版.pdf
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