食物、運動、身体活動とがん予防:世界的展望

   がん予防の報告書の要約
   がん予防の報告書の要約

食物・栄養・運動とがん予防(世界的展望)という報告書が、2007年に出版されました。これは、世界のすべての科学論文(膨大な数ですが)を電子的に検索し、ヒトを対象にする関連する論文をすべて選び、系統的なレビューを行い、エビデンスに基づく結論を得たものです。約5年の歳月と、数億円の費用を要した膨大な作業でした。

 この中心になったのは、世界の21人からなるパネル、編纂委員会で、日本人の委員は私(廣畑)一人でした。この作業をサポートし、膨大な費用を負担したり、事務的な作業を行ったのは、世界がん研究基金と米国がん研究機構(両者は姉妹関係)というNGOです。

 

 この報告書は、本体で約500ページ、CDを入れると、数千ページになります。これではとても一般の方は読めませんが、一般の方々のために、そのSummary 要約が出版されました。そしてその中に、がん予防の10ケ条の勧告が含まれます。このSummary 要約を和訳してほしい、編纂委員であった私に、和訳してほしいという要望がありました。それで "Summary”  だけでも日本語に翻訳し、一般の方々のお役にたてたいと思っています。

  このページには、原文の英語の 「Summary 要約」を載せています。英文を読むのが自由な方は、どうか参照して下さい。下から ダウンロードできます。またこのページの右側に項目を立て、「がん予防10ケ条」と(簡略にしたもの、本来は要約内の記述を参照して頂きたい)、邦訳の要約の「チラシ」(および完全な邦訳)が読めるようにしました。 

 がん予防の勧告は、心疾患、脳卒中、糖尿病など、生活習慣病全体の予防にもつながり、健康上非常に大切なものと思います。 

 

Summary
summary.pdf
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